エクスタシー~極上のオトコ!?~
次の日。


理沙が
「お姉ちゃん。警備会社の人が、お姉ちゃんに荷物を届けに来たって」
と、伝えにきた。


なんで宅急便屋ではなく、警備会社が荷物を届けにくるのか、不思議に思いながら玄関へ行った。


玄関にはヘルメットと防弾チョッキを着た物々しい男が二人、立っている。


「ギャラリー銀座の安藤尚道様から、関谷美穂様宛ての絵画をお届けにあがりました」


「絵画?」


「こちらに受け取りのご署名を御願いします。すぐに画廊の人も来ますんで」


サインをすると、すぐに木枠で梱包された巨大な物体が運び込まれてきた。


「どちらに置きましょうか」


あまりに大きすぎて、設置場所の見当がつかない。


「と、とりあえず、その辺に置いといてください」


警備のあとから入ってきたスーツの男が梱包をはずした。


「これって……」


それは安藤道行の個展で見たコスモス……じゃなくて、アネモネの絵だった。


理沙もアタシも、金額を知っているだけに、絵の前で呆然とした。





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