エクスタシー~極上のオトコ!?~
「社長の安藤から、絵と一緒にこれをお渡しするよう申しつかりました」


そう言って、スーツの男が恭しく差し出したのは一枚の封筒だった。


シンプルで上質な白いカードの上に
『お誕生日おめでとうございます』
とだけ、したためられている。


なんで、プロポーズを断られた女にこんなものを……。


たしか一千万以上の絵画のはず。


「これ、ほんとにもらっちゃっていいんですか?」


アタシはスーツの男に確認した。


スーツの男は慇懃に
「はい。お納めください」
と答えた。


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