この夏が終わる頃
パチッと、目を開けたときだった。

「あ…、生きてる?」
目の前には、光に当たってオレンジ色に輝く青年の顔があった。

「う…ん。痛タタタ。」


起き上がると同時に、肩をつかんで揺らされた。


『死のうとなんてすんなっ!

大丈夫か!?正気か!?

人生まだまだ、いい事あるんだよ!多分な!』

ん…?
待てよ、アタシ。
自殺未遂者扱いされてる?

青年がゆするのを、止めた。

『お願いだから、死なないでくれ…!』

頭まで下げられてしまった。

だから、あたし自殺未遂者じゃないって!


「あの…言っとくけどねぇ
< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop