汚レ唄


にこやかな笑顔の裏の顔を知る俺は、羽香に言われるまま、レジに雑誌を持っていった。


すると、何故か羽香の分のお菓子まで俺が支払うことになり……。


提げたコンビニ袋は俺の雑誌と羽香のお菓子が入っている。




「ねぇ……」

「あん?」

「昨日面白い映画借りてきたんだ♪よかったら一緒に観ない?」


「はぁ??俺ら、別れたんだよな?」


「ぷはー(笑)それ、何回目?!」



羽香の家は1人暮らしだ。


それで、一緒に観ようってことは……意図がわかんねぇ。



「あたしたち、別れちゃったけど、一緒にDVD観るくらいいいんじゃない?」

「…………」




その辺、俺はいまいちわからない。


どこまでがアリで、どこからがナシなのか……。

何が空気を読んで、何が空気を読まないのか……。


その境界線はどこにあるのかまったくわかんねぇ。




こういうときはどうすればいいのか皆目検討がつきませんが何か?


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