「春夏秋冬」
「おまたせっ!」
「あ・・・。」
「どうだ。せくしぃだろう。」
「うん・・・。」
「ふっふっふ。これが女子の力なのだよ。」
「・・・。」
「早速前かがみになったな。ふははははははははははははは!」
「だって・・・。」
「健全な男子だな。あっはっは!」
彼女は駆け出していってしまった。
追いかけるが、どうにも。砂浜は走りにくいのだ。
水の中は冷たくて、火照った身体を冷やすのには丁度良かった。
はしゃいでいると、時折彼女の素肌に触れてしまう。
そのたびに心臓がどくん、と脈打つ。生きているんだな、幸せなのかもしれない、と実感するのだった。
夕方まで遊んでいた。楽しそうな彼女。
遊び足りないらしいが、時間は有限だ。片づけをしているときに、彼女は少しだけ悲しそうに言った。
「もう、おしまい?」
「花火も買ってあるよ。」
「うん・・・。」
「ん?どうしたの?」
「毎日誕生日だったら、こうやってキミと遊んでいられるのかな?」
「お金がなくなっちゃうね。」
「ばか・・・。」