恋心♥上昇↑↑
あの後ケイタくんからメールが来てOKを貰った。

喜んでいいんだよね?放課後になるのが楽しみだな。

「OK貰って良かったね。会ったときに言うんだよ?できれば毎日一緒に帰りたいって。」

え?アタシにそんなこと言えないよ。

「アタシ消極的なの李乃知ってるでしよ?」

「だから、こう言えばいいよ?っていってるんだよ。頭良いんだからそれっくらい分かって。」

「頭良くないけど、うん。」

「なに言ってんの?テスト毎回3位には入ってるくせに。」

とか文句タラタラ。

どうにか授業が終わって放課後になった。

「じゃあね!ミオ~。ガッツだよ!」

ガッツって言われても……。

取り合えず李乃にバイバイして校門に向かった。

まだいるわけないか。

しばらくしてケイタくんはたくさんの友達を連れてやって来た。うわ~不良だ~。

「待った?」

アタシを見つけると笑いながら小走りでこっちに来てくれた。アタシは首を横に振った。

「そっか。じゃ、行こうか。」

そう言われて李乃に言われたことを思い出した。先に歩き出したケイタくんの制服を少し引っ張ってみた。ケイタくんはアタシがそんなことすると思ってなかったらしく、目を見開いている。

「どしたの?」

ヤバい、何を言おうとしてたか分からなくなりそう。どうしよ……。

「えっと、その、明日も、その次も、ずっと……」

「うん。ずっと一緒に帰ろう。」

アタシが言う前に先に言われちゃった。

「う、うん。」

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