溺愛ダーリン&愛しのハニー
 「……」


 私はどれにしようかとペラペラとページを捲る。


 「…!?」


 ダーリンが私をジッと見つめる。


 「お前のスキな色は?」


 「……水色かな」


 「ふうん~俺と同じか…」

 
 ダーリンのイラついていた顔が急に緩む。


 「スキな食べ物は?」


 「……りんご…ハンバーグ…」


 「りんごとハンバーグ!?
  俺もダイスキだ♪」



 ダーリンの声が弾み出した。ソファーに預けていた背中を起こして、私の身を乗り出す。



 私たちは…お互いのこと何も知らずに…結婚した。


 でも…まだ正式には…籍は入っていない。
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