愛詩-アイウタ-
 何か、変な感じ…。



 思わず笑ってしまう。



「ひぃ、仕事の説明するわね」




「はいっ」



 仕事の内容は、ゆみがビンゴだった。




 品出しと、声出しと、たまにレジ。



 時給850円。高校生だし、こんなもん?



 シフトは、ゆみと同じにしてくれた。(月)(水)(金)の18時から20時までと、(土)の14時から20時のみ。



 爪は切ること。明るすぎる頭髪禁止。髪は結ぶ。腰巻きエプロン着用。



 細かいと思ったけど、割とラクそう。




 説明を聞き終わると足早に退室して、(火)の今日はそのまま帰ることにした。




 途中、若店長に引き留められるが【用事があるので】と軽く流して抜けてくる。



 ゆみは話していくようで、再び笑いながら話している。




「さようなら!」




 出る時はあいさつした方がいいよね?



 そう思った結果だ。



「「バイバ~イ!」」



 ゆみと若店長がハモり、少し笑う。



 よくわからないけど笑える。



 ひとりでクックと笑った。怪しいことこの上ない。




 笑い上戸なので、笑うと中々止まらないし、些細なことで笑う。



< 36 / 74 >

この作品をシェア

pagetop