愛詩-アイウタ-




「ひひっ」



 何だか笑えた。



「笑いかた怖ぇぞ」



「そ~かなぁ??クセなんだよね」



「クセでその笑い!?」




「個性的ってことで!」




「確かに光璃って感じするもんなぁ」



「それどういう意味っ」



「ははっ」



 るぅに笑われる。




 楽しいから、嫌ではない。




「もうそれ、弾かないの?」




「でも光璃と帰ろうかなって思って」


 ギターケースにギターをしまおうとしている。


「ひぃひとりで帰れるよ!」



「光璃、あぶなっかしいんだよな」



「何それ~!じゃあひぃ、るぅと帰るから曲聴いてく!」



「時間平気なのか?」



「時間って…何時まで弾く気??」



「10時」



「えっ」



 それは長い。待つのどうしようか迷った瞬間。



「…と言いたいところだけど、6時で」



 今、5時30分過ぎくらい。



「もっと弾いてもいいよ!大丈夫だし」



「いやいや。こんくらいがベストでしょ」




 そう言ってるぅはギターを再びだし、つま弾く。




 ~♪



 前奏。



「…ヒカリ」



 
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