愛羅武勇×総長様 Ⅱ

「え、大智、そのピアス光紀に貰ったのかよ?」

フェンスに寄りかかって座ってた大ちゃんは、ダルそうに遼を見て頷いた。

「あら、意外にアッサリ。」

え、遼ってばオネェ系だったの?

「お前だれだよ!」

斉藤君は遼から少し離れて、笑いながら座った。

「良かったね海斗、成瀬が仲間みたいだよ。」

「あら、ほんとねっ」

「違う違う違う!俺そんな趣味ねぇからなっ!」

「俺だってねぇよっ!」

みんなで呑気に笑っていると、槙が何かに気付いた。

「あ、そういえばさ、光紀留年だって?」

「そうそう、留年かも。ってかもう確実に留年。」

留年……

そうだよね、斉藤君1週間に1回来るか分かんない人だもん。留年って言われても、すんなり納得出来ちゃうよ。

「光紀、お前龍泉に入れ。」

大ちゃんが、フェンスに寄りかかったまま、斉藤君の方を見ずに言った。

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