君と見た空。
「・・・ッック。だって、

 茜が死んじゃったら・・・

 どうしようって心配で・・・。

 ック、ヒッ・・・。」


『死ぬ』っていうコトバ。

そのコトバの重さをもっと考えていれば、

僕は君と・・・。


「死ぬ・・・?

 ・・・・・・きっともう少しで私は・・・。」


きっともう少しで?

僕は耳を疑った。


彼女の言っている言葉の意味を、

僕はこの後、知ってしまうことになる――。


沈みかけてる夕日に映った

彼女の、茜の姿は、

とってもきれいだった。


ただ、それでも少しだけ、

悲しみが混じっているように見えた・・・。
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