君と見た空。
光輝はふぃっと、

僕のいるほうの反対側を向いた。


ごめんね。。。光輝。

相談出来なくて。


僕は自分のことしか考えられなくて、

光輝のこと、傷つけちゃったね。


――僕は茜のことを全て話した。


しばし、沈黙が続く。

このとき、空はすでに、

茜色に染まっていた――。


茜色。。。


「・・・お前、

 まだ茜ちゃんに
 
 惚れてんじゃねぇの?」

いつもの声のトーンより低い光輝の声が、

静かに、耳に入る。


「当たり前じゃん・・・。

 僕が茜を嫌いになると思う?」


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