何度でも君を・・・



教室に行ったら、もう先生は来ていた。


「神崎、天野!!!おそいぞ!!」



「すいません…」



「すいませ~んちょっとトイレ行ってたんで~。遅刻になりますかぁ??」




瑠璃ちゃん…嘘上手。


「そうか…ならいいが」



男の先生って、それ以上口出してこないとこがいいよね~!


あたしたちは席についた。



そしたら、隣の雄輔がしゃべりかけてきた。


「なぁ。トイレって嘘だろ??」


「うん、嘘だよ」


「やっぱりなぁ~」


雄輔は少し笑って前を向いた。



先生は、勉強の話を延々としてるけれど、そんなん聞いてない。


てか、誰も聞いてないんじゃないかな。



隣の雄輔を見ると、爆睡していた。



寝るのはやっ…






…………………あーっ!!!


思い出した!


さっき、チャイムのせいで瑠璃ちゃんに聞けなかったことがあったんだ!!


聞こうと思ってたのに…。


言うタイミング逃したーっ!


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