何度でも君を・・・

そのとき、

「席つけ~!」


といいながら先生が教室に入ってきた。




あたしは先生に言う。



「先生!あたしの机がすごいことになってるんですけど!」



「おぉ!?天野、なんかしたのか?」



「いえ…思いあたりません。」



「そうか!じゃぁ、お前の前の席にでも座っとけ。あとで俺が新しい机とイス持ってくるからな。」



あたしの前の席がちょうどあいていた。



あたしはその席に座る。

「ていうか、これやったヤツすごい努力だな!そんなヒマあるんだったら勉強でもしろよな!」


先生がそんなことをいい、クラス中に笑いがおこる。




確かに。


あたしもその努力は認める。




そんな努力をしてまで、その人はあたしにいやがらせをしたかったのだろうか…。




あたしが何をしたっていうんだ。



まぁ、いいけど。



とりあえず、席につけたから考えないでおこう。




あたしは今日1日この席で授業をうけた。



5限目。



体育だったので、瑠璃ちゃんと一緒に移動をしていると。



「あッ!」


あたしは気付いた。



「何?どうしたの?」


「筆箱忘れた!ちょっと先行ってて~!!」



「あ、舞…!」



あたしは教室に走って向かい筆箱をとると、体育館に向かって歩いた。



あたしの教室は3階にあり、体育館は2階。


階段をトントンとリズムよくおりながら、踊り場に出たときだった。



後ろに人の気配がして、少し振り向こうとしたら…





フワッと体が浮いた。



…、え…?


あたしはそのまま階段から落ちてしまった。



階段の下に強く体が叩きつけられる。



「い…った…」



あたしは体をおこそうとしたが、力が入らない。


若干目がかすんできた。



どうやら頭も打ったらしい。



あたしが薄れゆく意識の中で見たのは、にやりと笑う男だった。



…あたしの意識はそこで途切れた。




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