初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
 どれだけ話したかは分からないけれど。

 確実に1時間は喋ったと思う。

 最近はバイト三昧だったから、あたしの中の情報が限られていて――それでも頑張って1時間話して……ネタが尽きた。

「……」

「……」

 ふっと沈黙が流れる。

 何か話さなきゃ、って思うのに、何も思いつかない。

 どきどき、と、何故だか鼓動が自然と早くなる。

「……ねぇ、さつきちゃん」

 静かなシンさんの問いかけが聞こえた。

「は、はい――」

 どぎまぎしながらも、返事。

「その――さつきちゃんの家は、門限ってあるのかな?」

「門限、ですか?」

 違う言葉を予想していたけど……門限――?

「うん、そう。門限」

 聞き返しに頷いてくれると、シンさんは言葉を続けた。
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