初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
「――ぼくも、その1人に加わって……いいかな?」
「え?」
シンさんの言葉の意味が理解できず、きょとんとした表情でカップから視線を上げてその顔を見つめ返す。
シンさんの表情は、はじめて見るくらい真面目で真剣なもの。
真摯で深いものを湛えた目に、思わず吸い込まれてしまうような心持ちになって、視線が縫い付けられたみたいに外せない。
「……」
きゅ――……と、あたしの左手を包み込んでくれているシンさんの両手に力がこもる。
「さつきちゃんの人生の中に、ぼくという存在も混ぜてほしいんだ」
シンさんを――混ぜる……それって……?
「しがない社会人だし、何も出来ないかもしれないけれど――小さなことなら出来ると思うんだ。……ぼくも、さつきちゃんを助けることの出来る人間のひとりにしてくれないかな?」
ただ単なる同情から、というわけじゃないのは分かってる。
「――お気持ちだけ、いただいておきますね。ありがとうございます」
予想していた意味とは違うと判断し、あたしはにっこりと笑って頭を下げた。
「今の生活でも、贅沢さえしなければ普通にやっていけますし、もう充分周りから支援してもらっているので、シンさんに助けていただくようなこと、思いつかないんです」
なにかを助けてもらう、っていうことじゃなくて……
こうして会って話が出来ただけで、あたしには満足だった。
「え?」
シンさんの言葉の意味が理解できず、きょとんとした表情でカップから視線を上げてその顔を見つめ返す。
シンさんの表情は、はじめて見るくらい真面目で真剣なもの。
真摯で深いものを湛えた目に、思わず吸い込まれてしまうような心持ちになって、視線が縫い付けられたみたいに外せない。
「……」
きゅ――……と、あたしの左手を包み込んでくれているシンさんの両手に力がこもる。
「さつきちゃんの人生の中に、ぼくという存在も混ぜてほしいんだ」
シンさんを――混ぜる……それって……?
「しがない社会人だし、何も出来ないかもしれないけれど――小さなことなら出来ると思うんだ。……ぼくも、さつきちゃんを助けることの出来る人間のひとりにしてくれないかな?」
ただ単なる同情から、というわけじゃないのは分かってる。
「――お気持ちだけ、いただいておきますね。ありがとうございます」
予想していた意味とは違うと判断し、あたしはにっこりと笑って頭を下げた。
「今の生活でも、贅沢さえしなければ普通にやっていけますし、もう充分周りから支援してもらっているので、シンさんに助けていただくようなこと、思いつかないんです」
なにかを助けてもらう、っていうことじゃなくて……
こうして会って話が出来ただけで、あたしには満足だった。