月光レプリカ -不完全な、ふたつの-
「……分かりました。じゃあ中尾先輩の熱が下がったら後で聞いてみます」

 あたしは、鞄を持って生徒会室から出ようとドアへ向かった。


「すみません失礼します」

「ああ、もしかして」


 マミ先輩が言葉を発する。あたしは自然と立ち止まる。

「中尾先輩へ……って書いてあったの、あれそうかしら?」

「あ、たぶんそれで……」

「またラブレターかと思ってゴミ箱に入れておいた」


 え?


「中尾くん宛のラブレター、たまに生徒会室に置いていく人いるから」


 マミ先輩、ゴミ箱って言った?


「昼休み終わる頃、ココに来たの。あたし」

「……!」


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