ダブルベッド




 この日のランチタイム、充は沢田と定食屋に入った。

 沢田の方から誘いがあったのだ。

 二人はこんな風に、週に何度かランチを共にする。

 充は豚のしょうが焼きと豚汁、沢田は何かの焼き魚。

 適度にガヤガヤした店内で、沢田は何気なく話を切り出した。

「木下さぁ」

「はい」

「こないだの女とはどうなったのよ?」

「こないだの女?」

 充は女の顔をいくつか思い出してみた。

 どれのことを言っているのだろう。

「ほら、サークルの後輩だっけ?」

「ああ、あの子」

 パッと明確に浮かんだ顔。

 大学のサークルの後輩で、現在4回生のヒカリちゃんだ。

「いい感じだって言ってなかったか?」

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