好きだから。 *短編*
バーベキュー以来の学校で、また私は空き時間に資料室にいた。
ガラッとドアが開くとそこには拓也さんがいた。
数分前にメールがきて、私がこの資料室にいることを言ったからだと思う。
「よ、ハル!」
「こんにちは。」
「この部屋いいなぁー!あったかいし。」
「穴場ですよ!全然人来ないですし。」
「……」
「ふふっ、拓也さん何か喋ってくださいよ!」
「ごめん、何か照れたわ!」
2人で何だかよく分からないけど大笑い。
その時またドアが開くと今度は宏樹。
私と拓也さんの笑い声がぴたっと止まる。
「あ…。」
宏樹のまぬけな声が響いた。
それと同時に拓也さんが立ち上がる。
「さて、俺は行くかな!
んじゃー、ハル。
この間の返事、引き続き考えといてな!」
「え!」
「「……」」
今度は宏樹と沈黙。
すごく居心地が悪い。