俺様彼氏と空手彼女2
え…っ
今のって、告白?
でも誰に…
「瑞代…」
えっ、今のって、葵…
私は、心臓がドクンと跳ねたのを感じた。
やっぱり瑞代さんは、葵が好きなんだ…。
何となくそんな気がしてた。
葵は、なんて答えるの…?
「ずっと先輩が好きだったんです。生徒会長に就任する前からずっと。だから私、先輩が生徒会長に推薦されたって聞いたとき嬉しかったんです。」
瑞代さんの、真剣な声がなおも続く中。
私は、引き戸の前から動けずにいた。
聞きたくないと思う自分と、葵の答えが気になる自分がいて。
葵のこと、疑ってるわけじゃない。
だけど、あんな可愛い人に告白されたら…。
私なんて勝ち目ないし、葵を引き止める自信もない。
どうしよう…。
「先輩が、一生懸命仕事をしてる姿を見て、もっともっと好きになったんです。だから、私…―――」
―――いやだ……!!!!