俺様彼氏と空手彼女2





え…っ





今のって、告白?





でも誰に…







「瑞代…」





えっ、今のって、葵…





私は、心臓がドクンと跳ねたのを感じた。




やっぱり瑞代さんは、葵が好きなんだ…。





何となくそんな気がしてた。










葵は、なんて答えるの…?









「ずっと先輩が好きだったんです。生徒会長に就任する前からずっと。だから私、先輩が生徒会長に推薦されたって聞いたとき嬉しかったんです。」




瑞代さんの、真剣な声がなおも続く中。




私は、引き戸の前から動けずにいた。




聞きたくないと思う自分と、葵の答えが気になる自分がいて。




葵のこと、疑ってるわけじゃない。




だけど、あんな可愛い人に告白されたら…。




私なんて勝ち目ないし、葵を引き止める自信もない。




どうしよう…。







「先輩が、一生懸命仕事をしてる姿を見て、もっともっと好きになったんです。だから、私…―――」








―――いやだ……!!!!







< 21 / 109 >

この作品をシェア

pagetop