陰陽(教)師
おいおい、どこが新婚生活じゃい&妄想が飛躍しすぎだろとつっこむなかれ。

16歳の夢見る乙女を非難する権利は誰にもない。

その妄想からさめたのは、鈴子が己の服装に気づいた時だった。

『上下ジャージ!』

下校途中に唐揚げ頬張ってるところを憧れの彼に見られて、Ohマイガー!となる女の子の歌があったが、今の鈴子もそんな心境だった。

『もうちょい女の子らしい服装しとけば良かったー!』

鈴子は己のしっぽに食いつこうとする犬並みに身悶えしたが、そんな彼女を尻目に、晴明はカバンからタブレット端末を取り出した。

「ちょっと調べさせてもらうぞ」

晴明は画面をタッチした。

呼び出したのは【式盤】のアプリ。

式盤は、式占という陰陽道の占いで使用されるものだ。

「三池はこの部屋から妖気を感じたと言っていた」

「三池が?」

猫である嵩史は、妖気を感じ取る能力を持つ。

しかし先ほど会った時はそのような事は一言も言ってなかった。

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