陰陽(教)師
「ケガレがあると判明した場合、陰陽師はこの人形を本人に見たてて祈祷する。そうしてケガレを祓うんだ」

「へー…」

「昔は紙の人形を使っていたんだがな」

「すごい、陰陽師って病気の治療もできるんだ」

「陰陽師は医者じゃない。祓えるのはあくまでケガレだけだ」

「でも…」

「ケガレと外邪は別物だしな」

「がいじゃ?」

「病気の原因となる、寒暖や湿燥などの有害な6種類の気候の変化を、東洋医学ではまとめて外邪と言うんだが…まぁ今は関係ない」

頭の中が?マークで満たされてるとしか思えない状態の鈴子を見て、晴明は苦笑した。

「とりあえず陰陽道での判断だと、木下に異常はないってことになるが…朝になると気分が悪くなるんだよな」

「うん」

「どんな感じだ」

「…なんか…臭い」

「臭い?」

「うん。起きるとね、猛烈に臭いの」

「木下が?」

「あたしじゃないよ!部屋の中だよ!!」

「そうか」

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