陰陽(教)師
乙女に対してなんてことを、とわめく鈴子に対し、晴明はあくまで冷静だった。

「その臭いはずっと続くのか」

鈴子は首を振った。

時間がたてば消えるらしい。

「ということは、木下が寝ている時に何かが起きている可能性が高いな」

晴明はタブレットを脇に抱えた。

「木下、お前はいつも何時に寝る」

「え?…いつも11時ぐらいかな」

「割と早いんだな」

「あたし8時間以上は寝ないとダメなんだよねー…って、なんでそんなこと訊くの?」

「木下が寝てる間に、何が起こっているのか調べるからに決まってるだろうが」

「ふーん…ってエエッ!?」

鈴子の脳裏に【まさか】の3文字がシグナルとなって点滅する。

「先生、まさか今夜泊まっていくの!?」

「そう言ってるつもりだが」

平然と答える晴明に対し、鈴子は完全にパニック状態に陥った。

「でもでもでも!」

「妖怪が絡んでる可能性がある以上、放ってはおけない」

「ででで!」

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