陰陽(教)師
〇〇と××には、人気の漫画やアニメのタイトルが入る。

鈴子の母も鈴子と同じく、日本の漫画&アニメファンなのであった。

「陰陽道は日本のポップカルチャーから生まれたわけじゃないんだがな」

晴明は苦笑した。

「さて」

晴明は時計を見た。

「そろそろ寝る時間だな」

「う、うん…で、先生はどこで寝るの?」

そう訊かれた晴明は、立ち上がると、そのまま鈴子のベッドに腰かけた。

「ええっ!?」

鈴子は目をむいた。

「先生、そこ…」

「身固めをするんだ。当たり前だろう」

晴明は平然と言った。

「み、身固め?」

「宇治拾遺物語を読んだことはないのか」

宇治拾遺物語は鎌倉時代の説話集で「こぶとり爺さん」「舌切り雀」など、現代でも語り継がれている話が多数収められている。

その中に陰陽師が貴族を呪いから守る話がある。

ある日、その陰陽師は若い貴族が呪いをかけられたことを知る。

< 185 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop