陰陽(教)師
「で、15年前に日本に来て、お父さんと結婚して、あたしが生まれたってワケ」

「何度聞いても、妙な話だよな」

首を傾げながら、嵩史は言った。

「魔女とアニメじゃ水と油だろ」

「そんなことないよー」

鈴子は不満そうに唇を尖らせた。

「日本には魔法使いの女の子が主人公のアニメ、いっぱいあるじゃん」

「そりゃそうだけどさ」

わかっているけど、何か違う気がする。

嵩史は、そんな表情をしていた。

「お母様も大胆よね」

今度は明菜が横から入ってきた。

「魔女でありながら、異国の地で、普通の人間と結婚しようと思ったんだから」

「実際に会う前から、アニメのサイトを通じて、メールでやり取りしてたからね」

鈴子は口もとに人差し指をあてながら言った。

「お互いに趣味が合うのはわかってたから、魔女であることを打ち明けるのに抵抗はなかったって、ママ言ってた」

それに、と鈴子は付け加える。

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