陰陽(教)師
晴明の意図を理解した明菜が、席から立ち上がった。

「それって『活動』のことですか?」

「そうだ」

晴明はうなずいた。

「いいんですか」

明菜の顔には戸惑いの色があった。

「お前達の扱いは矢尾先生から一任されている」

「でも…」

「荒事が苦手だというなら、強制はしない」

「オレは行くぜ」

嵩史が立ち上がった。

「陰陽師の実力を見せてもらおうじゃねぇか」

「あたしも行く!」

鈴子も笑顔で手を挙げて立ち上がった。

晴明は明菜を見た。

「後藤はどうする」

「私は門限がありますから…」

明菜は申し訳なさそうに言った。

「明菜ちゃんちは門限6時なんだよ」

鈴子は信じられないでしょ?という顔をした。

「やっぱ、お嬢だよな」

嵩史もそれに続く。

「ほっといてよ」

明菜は顔を赤くした。

「まぁいいさ」

晴明は笑った。

「じゃ、行こう」

「行こうぜ」

「行きましょ」

そういうことになった。

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