陰陽(教)師
「何言ってるの。普段から怪しい行動ばかりじゃない」

鈴子は嵩史を肘で小突いた。

「マタタビには酔うし、柑橘類には過剰に反応するし、ネズミ見たら追っかけるし、今だって猫の瞳になってるし!」

ビシッと鈴子は嵩史の両目を指した。

「こ、これは暗いとこ歩く時に便利だから…」

嵩史は慌てて両目をこすった。

「お、オメーだって遅刻しそうな時、ホウキに乗ってくるだろうが!」

「う、うるさいわね!まだ2回しかやってないわよ!」

「2回も3回も一緒だ」

晴明は二人の頭を軽く小突いた。

長身の晴明は嵩史より頭ひとつ分、背が高い。

鈴子に至っては、晴明の胸のあたりまでしかなかった。

「ま、お前らのような生徒は何人もいるわけじゃないからな。仕事は学校外にも及ぶことになる」

「知ってるよ」

小突かれた頭を撫でながら、嵩史が言った。

「学区内で起きた怪事を調査・対応するのが『活動』のメインなんだろ」

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