陰陽(教)師
『神霊を慰め、万の災いをして幸いにかえさずということなし』

とされ、神話の時代に天照大御神が天の岩戸に身を隠した時、天細女命(アメノウズメノミコト)が舞を舞いつつ、この神歌を謡ったと言われている。

除災招福の他、鎮魂帰神にも用いられる神道の秘法である。

「神道って…陰陽道の秘法じゃないの?」

「教室でも言ったろ。使えるものは、何でも使うのさ」

晴明は小さく笑った。

「でも、あの婆さんにはイマイチ効いてなかったみたいだぜ?」

嵩史が言った。

「そうだな。最後の最後ではね返されたって感じだった」

晴明はうなずいた。

「もしかしたら、あの老婆は怨霊ではないのかもしれない」

「?どういうことだよ、先生」

「そうよ。あのお婆さんが怨霊だって言ったの先生じゃない」

「何か別の力で、あのような物の化になったのかもな」

晴明の言葉に、嵩史と鈴子はそろって首をかしげた。

「謎はまだある」

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