陰陽(教)師
「そんなアプリ存在すんのかよ?」

「サイトからダウンロードできるぞ」

「あるのか、ンなサイト?」

「陰陽師.comで検索してみろ」

「マジか!?」

「ねぇ、ちょっと」

二人のやり取りに鈴子が割って入ってきた。

「なんかまたムシが湧いてきてるんだけど」

天井付近を見ると、それらしき影と光る点が、ポツポツと現れていた。

「どうするか…」

晴明は、そう小さく舌打ちした。

「どうしたんだよ先生。また式神に相手させりゃいいじゃねぇか」

嵩史はそう言ったが、晴明は首を振った。

「式占しながら式神を操るのは無理なんだ」

かと言って虫怪の相手をしていては、いつまでたってもこの部屋から脱出できない。

晴明はそう説明した。

「それなら、あたしがやる!」

鈴子が勢いよく手を挙げた。

「あたしがムシの相手をするよ!」

「大丈夫か?」

「まかせて!ムシぐらいだったら、あたしでも相手できるよ♪」

< 58 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop