『ああゆうのは、今いち慣れないし、苦手だなぁ…』

廊下を歩きながら、私はぶつぶつ言っていた。

そしてトイレに入り、鏡で自分の顔を見る。







初めて付き合ったのは中二の冬だった。

たまたま、隣の席だった男の子。

手を繋ぐわけでも、キスをするわけでもなく、その恋は二ヶ月で終わった…。


中三の夏には、
他校の人を舞に紹介されて付き合ったけど、同じ様にしてその恋は終わった…。


あれから、告白は何度かされたけど、どうせ同じことの繰り返しだからって全部断ってた。


『はぁ−。難しいもんだなぁ。』


そう呟き、髪を手櫛で直してトイレを出て教室に戻った。





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