honey blood
図書室に入り、鍵をかけた。



さて、味見させてもらおうか。



「ちょっ、マジで待って!?さすがに男の力には勝てる気しないって言うか…」

「だろうな」

「あたしこう見えて処女ですしっ!!キスすらしたことないウブな女なんスよ!!」

「処女?それは高級品だな」

「本気でごめんなさい!!なんでもするから許して~…。初めては好きな人とシたい~…」



半泣きか?



お前の体が欲しくてここに連れてきたわけじゃねぇよ。



まず、無理矢理そんなことしなくても股開く女なんか山のようにいるし。



奥にあるソファーに蜜を降ろすと、本気で怯えた顔をしてた。



目には涙が溜まり始め、さっきまでの強気な態度はどこへやら…。



不覚にもちょっとカワイイと思ってしまった自分に鳥肌が立った。



「こ、ここまでしなくたっていいじゃんっ…」

「ヤんねぇよバカ」

「へっ!?じゃあなにしに来たの…?」



気の抜けたアホ面かましてる蜜の手を取った。



初心者だし?



ビビりまくってるらしいから優しくしてやるよ。



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