電話越しの君へ
「な……!?」
なに、と言おうとして目に入ったのは転がり落ちたサッカーボール。
遠くから「すいませーん!!」というサッカー部の声。
そして、目の前には……
「……ってぇ…
あぶねーだろーが!!!!」
そう叫ぶ、誰より愛しいその姿が。
「す……杉本……?」
なんで。なんで杉本がここにいるの。
「お前も!!!」
こっちを見て叫ばれた声についビクリと体が跳ねる。
「グランドの真ん中でケータイいじってんじゃねえよ!!」
「ご、ごめ……」
反射でそう返すものの、今更心臓がバクバクと音を立てだしてしまう。