電話越しの君へ
次の日から、綾瀬は何故か俺を避け始めた。
電話も無視。
話しかければ、つんつくつん。
ふざけてんのかと思ったが
綾瀬にとっては本気だったらしい。
三日我慢したが、もう堪えられなかった。
綾瀬と話せないなら、触れられないなら、学校に来てる意味すらねぇんだよ。
「おい、綾瀬っ…!!」
廊下で一人歩く綾瀬を見つけ、その肘をつかむ。
「昨日もお前電話無視っただろ!!」
「……つん?」
振り返った綾瀬は相変わらすつんつく言いやがる。
だが久しぶりに真正面から見た綾瀬はすげーかわい―…じゃなくて!
「うるせー
それつまんねーからもう止めろ」
「!?」
そう言うと、綾瀬は別なところに反応したが、言いたいのは綾瀬がつんつく言ってることに対してじゃない。
「いや、そっちじゃなくて…
っていうかなんなんだよ!?もう三日も電話出てくんねえじゃん」