電話越しの君へ


俺は、お前が好きだ。



無視されたら、死ぬより辛いんじゃねえかって思うくらい胸が締め付けられる。



好きだ好きだ好きだ。



なのに。



「友達じゃ、ねぇのかよ……」



なんで、俺は



こいつに、
こんなこと言ってる…?



少し、綾瀬の瞳が揺れた気がした。



俺らの今の立ち位置は紛れもなく『友達』だ。
それに縛られているのが、嫌で嫌で仕方なかったはずなのに。



綾瀬が俺を好きだと知ったあの日から、これからは友達に甘んじなくていいって、そう思えたのに。



なんで、おれはまだ、こんなところで燻っている?



なんで、綾瀬に友達だって言ってもらいたがってんだよ…?



「友達、なんて
思ったことないもん……」



綾瀬の泣きそうな顔、声に心が震える。



知ってる。



お前が俺を友達だって思ってないこと。



嬉しいはずなのに、
なんでこんなに胸がキシむんだ?



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