オリオンの砂時計

夜中2時。白熱灯で手元を照らして鉛筆を走らせる。紙と鉛筆の摩擦音だけが部屋に満ちる。鏡の中の人物を凝視して眼から描き始める。それは儀式。それは義務でも娯楽でも苦痛でもなく。人知れずひたすら閑に、発狂するための、儀式。
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