嘘から始まる恋
第6章
嘘そして真実
「なぁ、なんでずっと無視してんの?」
怖い形相と冷たい言い方の成瀬くん。
あれから一週間、どう接していいか分からずに私は成瀬くんを避けていた。
でも昼休み、成瀬くんに捕まりいつもの空き教室へと連れて来られた。
「聞いてる?」
私が逃げれないように壁に追い込む。
冷たい視線が怖くて、視線が合わせられない。
「俺、何かした?」
「………」
「何か言えって」
切れ気味の口調にビクッとする。