冬恋。【完】
「とりあえず、逃げないでくださいね。シャワー浴びてきますから」
「……」
海さんは何も言わない。
流石に嫌だったかな……。でも外で待たせるわけにはいかなかったし……。
「ごめん、女の子の部屋って慣れてなくて……」
意外な海さんの言葉にびっくりする。
「意外……」
「ああもう……、みずか!!早くシャワー浴びてきなよ」
ほんのり海さんの顔が赤くなった。
そんな海さんが、やっぱりかわいいなと思った私。
「じゃあ、行ってきます」
そう言って私はお風呂場へと向かって行った。