年下の彼氏
「○CRY RAIN○」という本。
題名の通り、泣く雨。
雨の中、
ずっと片思いしていた人に
フラれるシーンから始まる。
雨なのに傘もささず、とぼとぼ歩いていると
幼なじみの男の子がそっと傘をさしてくれるというベタな物語。
あたしはベタが好きだった。
ベタだけどそうそう起きるものじゃないから。
たまたま小さいころから幼なじみがいて、
でも好きな人は違う男の子で
幼なじみの気持ちに気付かなくて
フラれて初めて気付く恋心。
あたしには幼なじみなんていないし
片思いなんてしたことない。
すぐにコロコロ好きな人が変わってしまうから
片思いとはいわない気がする。
花瓶の花は夕日に照らされ、
白い小さな花は
オレンジ色に染め上がっていた。