オレンジ色の校舎





あたしの胸が締めつけられて、息をするのも苦しくなった。



「じゃあ、また明日」



1日1日確実に、一馬くんへの気持ちは募っている。瀬川くんの時と似ているようで似ていない想いが芽生えている。



気づいてしまった想いを一馬くんに素直に伝えられて、少しだけスッキリした。



────────…



「もぉ卒業考査とかいらないー」



「じゃ、遥は1人留年決定ね」



今日は卒業考査1日目。あたしは朝からため息混じりで麻衣に愚痴を吐く。



「それに、なかなか勉強が手につかなくて…」



「原因は浅井くんだっけ?」



「しーっ!言わなくていいから」



そう、あの日から一馬くんのこと中心で考えていたから、数学の公式も頭に入っているか不安だ。




「でも恋の方程式は頭の中にインプットされてるんじゃないっ?」



すると、楓ちゃんがあたしに抱きついて言った。こっ、恋の方程式!?何それっ。






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