オレンジ色の校舎
当の一馬くんも驚いているらしく目をパチパチさせながら先生の元へ向かっていく。
「何かあったのかな?」
「オール満点でも取ってたり?」
シンとしていた教室は再び賑わいだしたが、あたしは胸騒ぎがするばかり。
もし、オール満点とか取ったなら須田ちゃんが来るはず。でもどうして教科担でもない養護教諭が?
「あっ、遥!」
教室を飛び出して、あたしの足は保健室へ。階段を降りるあたしに心配が体を疼く。お願いだから…何もありませんように。
「……なの」
「それ…本当ですか?」
すると、階段の隅から男女の話し声が聞こえた。こっそり見てみると、一馬くんと養護教諭だった。
「早く……さい。須田先生にはあたしが…」
「……ありがとうございました」
養護教諭がその場を去ったと同時に、一馬くんへ近づいた。
「一馬くん、どうしたのっ?」
「…………」
「一馬くん?」