six bottle
フェンネルsaid



少女は飛び去る。真紅の羽が一枚落ちてきた。


エルダー…。どこへ?
危なっかしい少女。


レイに乗り、森の間を駆け抜ける。


あの少女は私が探している少女なのか?それとも…。




獣の臭いがする。



エルダーが落下するのが見えた。



真紅の鳥は取り乱し、旋回するとこちらに戻ってくる。



「タイムを探せ!」


入れ違いに駆ける。無事か?!



頭のいい使い獣だ…。タイムを探しに的確に東に飛んでいく。




嫌な予感は当たる。嫌な獣がうようよいる。



不幸か幸いか、蜘蛛の巣にひっかかり地面との衝突はなかったようだ。



中央に少女がいる。



「レイ!!」



魔法薬の小瓶をレイに投げる。蒼の小瓶は青の炎…。レイが群がる雑魚を遠ざける。



剣を抜きながら走り込む。



ボスは少女を奥に引っ張って行く。



させるか!!



ボスは一瞬動きを止めた。



蒼の炎を纏いながら斬りつける。
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