あたしの俺様執事様。



望もあたしもびっくりで。
亮太くんの要望どうり
あたしたちは屋上へ行く。

屋上に入ると
片隅に海斗が座っていて、
空を見上げて寂しい顔を
していた…

こんな顔の海斗を見るのは
はじめてだった。


「俺、海斗くんと二人で話してくる。」



そう言って亮太くんは
海斗のもとへ行った。




「亮太、もしかして海斗くんのこと思い出したのかな?なんか…悔しいかもぉ。」


「えっ、どうして?」



望も空を見上げながら言った。



「亮太とって海斗くんはすごい大切な存在だし思い出もいっぱいあって記憶が濃かったのかもしれない…。でも、あたしとだって4月からずっと一緒にいたのに…付き合ってたのに。大切に思われてなかったのかなって…お見舞いに来てたあたしよりも、先に海斗くんを思い出した事がなんか悔しい。海斗くんに嫉妬かな?」



涙目になりながら言った。
あたし馬鹿だから…
こーゆーときなんて言えば
いいのかわかんないよ。




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