あたしの俺様執事様。
そう思っていた頃、
スタスタと足音が近づいてきた。
「すずか、悪かった。帰ろう?」
海斗はあたしの手をとり
立ち上がらせる。
「えっでも望…」
「大丈夫。亮太がいるから。」
そう言うと後ろにいる
亮太くんがニコッと笑う。
その笑顔に安心して、
あたしと海斗は屋上からでて
そのまま病院からも出た。
無言の時間が続く…。
亮太くんとなんかあったのかな?
「かっ…かいとぉ?」
呼んでも答えはなし。
…なんなんだよっ!!
どこにいくかもわからないまま
あたしは歩き続けた。
そして着いた場所は
夏とは雰囲気の違う海だった。