キミがすき
「さて……、
これは、宿題だ。」

「え?」

宿題……?
なぁんだ…。てかどうせ用意する時間だってかかるしプリント1~2枚って感じか………な………………

ドンッ!


……なに、このハンパないテキストの数…有り得ないっつうの!
これは…新たなイジメか……?


「…もう、習った範囲だしそんなに量もないからこれをノートに全て写せ。

先に言っとくが、これは昔、俺が使っていた物だから全て記入してある。

だからと言って答えまで丸写しするなよ?

答え合わせまでして全て覚えろ。

明日これ全部テストするから(笑)

もちろん、不合格なら……お仕置きだ。」

そう言って悪魔の様に何かを楽しんでいるみたいな笑みを浮かべる大兄ちゃん。

だんだん血の気が引いていく私………。

「何マヌケ顔してるんだよ…(笑)
面白いなぁお前は(笑)」


この人………
本当にあの大兄ちゃんなんだろうか…。
実は悪魔で大兄ちゃんになりすましてる……ってそんなことないか。

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