駆け抜けた少女ー二幕ー【完】
瞼を上げて、ゆっくりと空を見上げた。
青く晴れ渡った空を眩しそうに見詰め、複雑そうに微笑んだ。
ーーーこれから新選組はどうなるのかな?
ねえ、平助さん…
どうか皆を見守ってあげてください。
「矢央ー、そろそろ行くぞー」
遠くで原田が矢央を呼ぶ、その隣では腕を組み笑っている永倉がいる。
「平助さん、また来るね」
そう言うと、一風強い風が矢央の髪を撫でていった。
「平助さん…会いに来てくれたんだね。ありがとう…またね」
すると今度は弱々しい風が吹き、後ろ髪を引かれる思いでその場をあとにした。