Voice
梓は、私が見ると、すぐに頷いた。











「始めよう」




と、いう合図みたい。








私は、深呼吸をした。




そして、弾き始めた。












私の弾くピアノの鍵盤や弦は、

スポットライトの光を浴びて、輝いている。







それに負けず劣らず、




私の弾くピアノの音は、

マイクを通して、ステージ中に響いた。












こんなに、たくさんの人がいるのに、

微かな話し声も聞こえない。









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