Voice

14.ベルと私の初めてのデュエット

☆14☆



「それじゃあ行くぞ!…3、2、…」





監督は、指でスタートと出した。




すると、伴奏が流れ始める。






私は、声帯を調整する。


なるべく、イメージに合うように、

低い声を出す為である。



そして、ベルを見る。




ベルも、私を見ている。






お互い仮面の隙間から、わずかに見える目で、

アイコンタクトをする。








よく耳を使って、同時に歌い始める。






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