ふたりだけの特別な絆
力強い眼差し。
零れた言葉に、心がドクンッ…と大きな音をたてて鳴り響いた。
「いつも爽やかで、会社の先輩や後輩からの信頼も厚くて、何より…とても優しい…。そんな課長のことが好きなんだ…。」
や、やっぱり…。
ショッピングモールで水澤さんに会った時、悠哉さんのことが好きなんじゃないか…って、なんとなく感じた…。
あれは、気のせいじゃなかったんだ…。
「だ、だから…陽菜ちゃんには…如月課長と特別な関係になって欲しくない…。課長のこと、好きにならないでもらいたいの…。」
少し声を震わせながら話す姿に、私は胸が苦しくなった。
水澤さん…。
すごく好きなんだ…悠哉さんのこと。
今の言葉や表情から、それが痛いくらい伝わってくる…。
私は服の胸元の辺りを手でギュッと握りしめた。
だけど…