超能力者だけの世界で。
闇原黒也は、ゆっくりと道に沿って歩く。
影の空間の夜を利用して、
付近に誰がいるかを調べている。
(誰も居ないようだ…。)
闇原黒也は、空を見る。
綺麗な星の夜だ。
(誰か来るな…。)
「闇原。」
「星さん。」
闇の中から出てきたのは、
中央区代表、輝空 星。
闇原黒也がいつも夜の巡回を一緒にしている人である。
「破流に聞いたんだ。手伝うよ。」
「中央区は大丈夫なのか?」
「大丈夫。知ってる癖に。『赤次』さんに任せてある。」
「そう…か。」
黒也は『赤次』と言う名前を聞いて、戸惑っている様子だった。
「行こうぜ。闇原。」
「アンタも意地悪な奴だな…。」
その名前は黒也にとって、脅威的な存在であり、恩人でもあるのだった。
しかし、今は今の事を終わらせないとならない。気にしている暇はない。
「闇原も、本当は気になるんだろ?」
「星さん…。」
その時、携帯電話が鳴った。
「ん…?」