超能力者だけの世界で。


その頃。
青崎氷河。



「気持ち良い気温だ。」



寒い所が好きだった。
彼自身の能力にも関係していた。

氷河は、体内の水分を使って冷気や氷を操る能力。



「何か化けて出てきそうな場所だな…。」



夜はやはり不気味である。
氷河は1人でそんな独り言を言っていた。



その時だった。



氷河は地面に違和感を感じる。

何かを踏んだようだ。



「あ?えぇ!?嘘!!」


(本当に化けて出てきた!!)

「じゃないか…。大丈夫か?」



人が倒れていた。
傷だらけの青年。

氷河は体を起こしてやった。
ぐったりとしている。

しばらくすると、
重たそうに目を開ける青年。



「くそ…。早く…行かなくちゃ…。」

「おい、動くなよ。」

「行かないと…。」



青年は、重たい体を自力で立たせて、走って消えて行く。



「おい…!!」


(そうだ、闇原に連絡するか…)





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